3.24.2009

The Reader


「The Reader」★★★★★

アカデミー賞で、Kate Winsletが主演女優賞を取った映画。
そろそろ劇場公開が終了しそうだったので、あわてて観に行った。

数年前、父から勧められて原作を読んだ時、
後半の裁判の場面があまりに長く、しかも難しくて躓いたが、
しばらくしてからも、ずっと「もう一度読みたい」と、
思わせてくれていた貴重な本。
邦題は「朗読者」。

すばらしい原作が、映画になったとたん、
がっかりさせられることが往々にしてあるが、
これは、映画もすばらしかった。
Kate Winsletの演技もさることながら、
相手役がRalph Fiennesでなかったら、
あの絶妙な間や空気感はなかっただろう。
それと、おそらく彼の声も重要な要素だったと思う。

後半は、涙が止まらなかった。
ネタバレだけど、刑務所に入ってしまった、字の読めないHannaのために
本を朗読して、それをカセットテープに納める送るMichael。
来る日も来る日も、何10冊、何100冊という本を読み、録音して送る。
ある日、とうとうHannaがMichaelへ手紙を書こうと試みる。
それは、彼女が手紙を書きたかったからではなく、“伝えたかった”から。

今なら、「聞く本」としてCDが同時発売されている本も多い。
メールがある今は、自分の手で手紙を書くことも少ない。

人として、お互いを愛する気持ち、大切に思う気持ち、
誰かと深く関わるということは、深く傷つくことがある、
それでも、短い人生の中で、そんな時間があるということが、
どんなに幸せか・・・あとになって気がつく。
相手のために、自分のために、何かできることを精一杯、
今日も発想してみたい。

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